「そんなの気にしないで。来てくれただけで、理生も嬉しいと思うから......。」 どうぞ、というように、理那さんがジェスチャーする。ぺこりと頭を下げて理生の眠るベットへ近づく。 「理生、ごめんなさい......、ごめんなさい......!」 泣きながら理生に謝っていると理那さんがギュッと抱きしめてくれた。 理生と同じ、柔軟性の匂い。 「ごめんなさい.....」 泣き止むまで理那さんはずっと一緒に泣いてくれていた。