やっと、電車が空いて席に座れた。



彼のいつもの席は、空いてなくて私の隣に座った。


私は改めてお礼を言った。

「本当にありがとうございました。」

「いえ」


会話が続かない。何を話せばいいのだろう…


「あの…またお話しませんか?」

彼から意外な言葉が出てきて私は驚いた。

「はい!是非!話したいと思ってたんです!」




私たちは同じ駅に降り、階段を上って改札まで来た。

「では、また明日!」

「はい。また明日」

私が心の中で言っていた言葉を言える日が来た。