「陽和、行くよ」

「うん!」

私は、佐藤陽和。高校2年生。1年生の頃、初恋だった和坂瞬くんに告白されて、付き合うことになった。もう少しで1年になるけど、いつも一緒に登下校をしていて、お昼も一緒で、ラブラブなんだ。

「どーしたの?」

考え事をしていたら、瞬くんが私の顔を覗き込んでいた。

「あ、なんでもないよ。それよりも!今日の体育バスケでしょ!楽しみだな〜」

私は、運動しなそうって周りに言われるけど、実は、めちゃくちゃ運動するんだ!
運動神経は悪いけど、動くことは好きなんだよね。そして、数ある運動の中でも特に好きなのがバスケなんだ!

「だな。俺、今日は本気でやろー」

「え!瞬くん本気でやるの!?だったら、瞬くんのチームは最強じゃん!」