価値なき者には制裁を…~生徒達の逆襲~

こちらは手描きらしい。

「『た』を抜けってことか?」

それではあまりに幼稚だ。

そして気になるのはそのたぬきが普通のたぬきではないこと。

その絵のたぬきは自分の頭を手に持っている。

大事そうに胸の前でこちら顔を向けて抱えているのだ。

まるでフランスにある某大聖堂の像のように。

「気持ち悪いな…」

可愛げがまるでないたぬきの絵を大岩は眺めた。

とりあえず文中の「た」を抜いてみる。

「にくさといこおすくわだあよきうすきよみせたきぽちこつえわすうきにうざでやなくしあぽちにきいえづむざふじゆおくんきろかちざすわよなたんにはきたぜかつにひいたあけこじにうせみきおにくざ……なんじゃこりゃ」

しかしまったく意味が分からない。