価値なき者には制裁を…~生徒達の逆襲~

「それに逃げ道は用意していましたよ。

煙草を吸わなければ爆弾は作動しなかった。

彼女は全く反省などしていない。

そう僕は判断しました。

しかし、このまま殺してしまうのは実に可哀想だと思った僕は最後の砦を用意しました」

「砦?」

「中村麗子が煙草を引っ張ったとき、全ての煙草が爆破しましたね。

その時に白い粉が舞った。

あれはいわゆるクロロホルムのようなもので、嗅いだ瞬間に眠りに落ちます。

痛みを感じないように…。

これが最後の砦です」

誠也は立ち上がり机を思いっきり叩いた。

手が痛む。