価値なき者には制裁を…~生徒達の逆襲~

「僕は言ったはずですよ。彼女に「救いようのない人間だ」って…。

彼女が素直に罪を認め、地面に頭がのめり込む程の謝罪をしたのであれば話は変わっていたかもしれませんがね」

Sは感情のこもらない声でそう切り返した。

「だがお前はチャンスをやるって言ったじゃないか!」

誠也はSを責めた。

こめかみに青筋が浮かび上がるほど誠也は興奮していた。

「しかし命を助けるチャンスとは言っていませんよ」



一体Sは何を考えているのだろうか。



自分よりもずっと年下であろうSに恐怖心が生まれた。