価値なき者には制裁を…~生徒達の逆襲~

「普通ならもう二度とできないですよね?」

Sの声が刃となって麗子に突き刺さる。

「…だけど、法律には歩き煙草をしてはいけないってないじゃない!」

麗子はなんとか反論しようと試みる。

「だけど自分の過失で負傷した人を放っておいていい法律もない」

Sは哀れむようにため息をついた。

「本当なら即裁きを下したいところですが、最後にチャンスをあげます」