「ちょちょ!待って!」

誠也はパニックになった頭をなんとか落ち着かせた。

「俺は君のことを知ってるのか?」

「どうでしょう?顔の面識ぐらいはあるんじゃないんですか?

…ちなみに今あなたと会話できる理由はその部屋に盗聴器を仕掛けてるからですよ」

もはやそんなことはどうでもいい。

この声に聞き覚えがないか頭の中で探るが答えは出ない。



「とにかくそのモニターを見てればいいんですよ」