誠也は本日三度目になる学校への道のりを歩いていた。

八時に帰宅してなぜか再び学校にくるよう呼び出された。

校長直々に連絡があるので何かよほどのことだろう。


生徒が何か問題でも起こしたのだろうか?


誠也は不安な気持ちで学校へ向かった。

「高田先生!」

シン…と静まった住宅街の横の歩道を歩いていると後ろから呼び止められた。

「あ、砂川先生」

振り向くと、そこには自分より二つ上の砂川幸太が手を振っていた。