つまりモニター室自体、あってないような物なのだ。

誠也は本館一階の突き当たりに位置する部屋に足を向けた。

電気を点けても一人で歩く廊下は何だか薄気味悪い。

早足で向い目的の部屋に着くと扉をそっと開けた。

「誰かいませんか?」

弱腰になりながら部屋に入った。