「ふーん。今度、行こっかな」


なんて、尚輝先輩がニコニコと笑顔を見せるから。



「だ、駄目、駄目です」


慌てて拒否した。



「ねぇ、メイドなの?」

「えっ、いや……その」

「凄いフリフリの制服着てたりするの?」

「いや、全然です」


尚輝先輩の言葉に顔が一気に火照る。



「すっげー!紗央、今度コスプレできるとこ行こうぜ!!」

「え?や、何言ってんの…」


紗央は赤くなって、慌てて誠先輩の口を塞いだ。このイチャイチャカップルは放っておいて。


わー、絶対きそう。誠先輩が凄い面白がってるもん。もー、あかりの馬鹿。



でも、紗央とあかりにも、お店の名前やちゃんとした場所までは教えてないから大丈夫かもしれない。

まさかあのピンクの建物とは思わないだろうし、知ってる人はともかく入りにくいと思う。