「ね、ねぇ。イブは萌花ちゃんとどうやって付き合ったの??」

「は?」

「どっちから告白したとかさ、どこで出会ったとか……」

「……別にどっちでもいーじゃん」


イブは照れてか、プイッと反対側に顔を向けてしまったけど。教えてくれてもいいのに。

て、そもそも萌花ちゃんって、恋愛対象は男の子なんだよね?


私の事、好きだからとかじゃなくて、友達のなんとなくのノリでキスしたんだろうけど。



なんで、こんなに気になるんだろうーー。




でも、コイツと付き合ってるわけで。



強い目力で視線を送れば、イブは気付いて慌てて目を反らした。



「イブ、今日うちでご飯食べてきなよ!」

「あ、いーの?」

「お母さんも今度はいつ来るのかって言ってたし」

「本当に?やった」

「その後、この前のミミリンの続き見せて」

「うん、分かった」


なんて、嬉しそうに笑うイブは変わらない。

だからなんにも、疑うことなんてなかったーー。