「あ、パスワードかかってる」

「もしかしたら誕生日かも」


画面にパスワード入力の 項目が表示されたけど、イブがカタカタと入力して簡単に解除できた。
前に萌花の時にお店で聞かれたらしく、忘れるといけないからお母さんの誕生日を教えていたらしい。まさか、そんな単純なパスワードだったなんて。



デスクトップにいくつかのフォルダが表示させて、順番に開いていく。


画像の殆どは萌花のものばかり。
主に隠し撮りで、お店で働いているものが殆どだった。中には外を歩いてるものや、萌花がイブの家の中に入って行く姿やイブが家から出ていく姿も撮られていた。



「イブの家だね」

「うわ、気持ちわりー。家まで特定されてたのかよ」


後半には萌花と私の2人の写真も出てきた。
その中には、私の家に送られてきたものも混じっているから、思い出して少し身構えてしまう。

顔に出てしまったのか、イブが手をぎゅっと握ってくれるから、現金だけどやっぱり嬉しくなった。


同時にあの男の人のスマホのデータも確認する。
隅々までチェックしていれば凄い量で、かなりの時間がかかった。