「芽生ちゃんは、こんな俺おかしいって思うだろ?」

「……っ、」

「気持ち悪いってさ」

「おかしいよ、変だよ!」

「うん」

「意味分かんない、あんたナルシストなの?」

「うん、そうだよね。おかしいのは自分でもわかってる……」

「なんで、私なんかに言っちゃったの!?」


階段の広場に私の怒鳴り声だけが響き渡る。



「うん」


壁を背中に下を向くイブを見れば、自分の発言を後悔する事となる。
イブを責めたい訳じゃない、責めたところでどうにかなる問題じゃないことも分かってる。



「び、びっくりはした!だけどさ」

「……」

「イブはイブだよ!嫌いになんかならないよ!!そりゃ、変だけど、きっかけ作ったの私だし……」


信じられない。ついてけない、こんなの理解できない。でも、私はイブの味方でいたいと思うなんて私もどうかしてる。