花婿の衣装選びは花嫁より時間はかからない。花嫁のドレスに合わせればいいからだ。

「結婚式の日が楽しみね」

アイビーがフィオナに微笑み、フィオナはこくりと胸に痛みを感じながら頷いた。



アイビー、そしてピーターとフィオナとエヴァンは接触を続け、ついにアイビーとピーターの結婚式当日を迎える。

淡いパーティードレスを着たフィオナの隣には、スーツを着たエヴァンがいる。そして、その隣には淡いピンクのパーティードレスを着たレティシアとスーツを着たフリージアがいた。

「お二人とも、お忙しいのにすみません」

フィオナが謝ると、フリージアが「ちょうど暇だったし問題ない」とフィオナの頭に手を置く。

「結婚式に参加できるなんて嬉しいわ！綺麗な花嫁さんを見れるんだもの！」

レティシアがニコリと微笑み、エヴァンが「ありがとうございます」と頭を軽く下げる。

フィオナとエヴァンだけでは何かあった時に心配だとサルビアが言い、アイビーとピーターの結婚式にフリージアとレティシアも参加することになった。