スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました

もしもあの子が生きていれば・・・

小さな子供をみると、今頃同じくらいの年齢かもしれないと考えないことはない。

ギュッと大悟と繋がれた手に力を込めると大悟はさらに強い力で握り返してくれた。

「明日の仕事キャンセルしようかなー」
「何言ってるのよ。」
「離したくないなー」
大悟はいつだってまっすぐな言葉を私にくれる。

再会してからの大悟は前よりも素直に言葉にしてくれる。
私がいろいろと考えすぎて言葉にせず飲み込んでしまうとすぐに気づいて、代わりに言葉にしてくれる。

いつの日か、ショーで言ってくれた唯一無二の存在という言葉を思いだす。
やっぱり私にとっても大悟は唯一無二の存在だと、いつもいつも、今でも感じている。