深夜2時。
いつもこの時間に携帯電話のアラームをかけている永遠。
アラームが鳴るとすぐに止めて体を起こす。

「ごめんね」
隣から聞こえてくる声に、「ばか」と短く返すと、慣れた手つきで隣に寝ている柚葉の体の向きをかえた。

「ありがとう」
「大丈夫か?」
「うん」
柚葉は自分で体の向きを変えることができない。
「疲れてるのに・・」
いつも柚葉は永遠に申し訳なさそうにしている。

「ばか。いつも言ってんだろ?謝るなって。」
永遠はもう一度ベッドに自分の体を横たえると柚葉の体を抱き寄せた。