スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました

「血液検査とエコーをしてみましょう。」
医師はあらかじめ看護師から情報を聴いていたらしく、すぐに診察台に横になるよう紗那に言った。
あいにく、担当医は不在で数回顔を見たことのある程度の医師が、診てくれることになった。

「痛みがあるのはどの辺ですか?」
紗那は不安な気持ちのまま、医師の言葉に指をさしたり、頷きながら反応する。
医師は紗那が痛いという場所にエコーをあてて画面をみる。

紗那のことをよく知るこの病院では基本的に紗那の診察に俺が付きそうことが許されている。

険しい表情のまま、画面を見ている医師に、紗那は俺の方に手を伸ばした。
すぐにその手を握る。

「大丈夫ですよ。大きく深呼吸をしてリラックスしていてくださいね。」
担当医ではないこの医師も、紗那が心療内科にも通っていることが分かっているのだろう。
不安にさせないように、配慮してくれている。

この総合病院に通うようにしたのも、紗那にとってそのほうがベストだと思ったからだ。