スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました

この店で働く店員は皆、俺たちのことを理解してくれている。
「お疲れさまでした。お大事になさってください」
「ありがとう」
感謝を伝えてから俺は店の裏にとめてある車に紗那を乗せて、慎重に車を走らせ始めた。

「ごめんね・・・」
「謝るのはなし。」
助手席で横になったまま、まだつらそうな紗那が俺の方を見る。

「まだしんどい?」
「・・・うん・・・むしろ・・・悪化してる・・・」
紗那の言葉に俺は家の方向に走らせていた車を、Uターンさせた。

「・・・?」
「病院に行こう。」
「大丈夫だよ」
「だめ。」
こうして、自分たちの手におえない時は、迷わず病院に紗那を連れて行くことも、俺の重要な判断ポイントだ。無理してつらいのは紗那だ。無理をしないために病院にだって頼る。
それが、紗那と一緒にいて学んだ俺の術だ。