「栞菜もおいで」
振り向き私に手を伸ばす啓吾。

その手を取り私は啓吾の腰に手をまわす。

「愛してる」

まぶしいほどの朝陽に包まれながら、そういう啓吾。

私も「愛してる」と啓吾の頬に口づける。



もちろんそのあとは、きれいな朝陽に照れている自分をごまかし合う私たち。

でも言葉にするのは、今生きていることを実感するためだ。

”今”を大切にすることは私たちが約束したことだから。

そしてこれからも・・・