「ごまかさないでー。」
「ははっ」
簡単に俺の胸の中に納まる彼女の体を強く抱きしめる。

体の距離だけじゃない。
今はもう、心の距離も寄り添えていると確信を持っている。

彼女の抱えているものを一緒に背負えていると思っている。


「愛してる。彩。」
「・・・私も。愛してる。」

離さない。
俺は彼女を離さない。

これから先、何があるかわからない。