スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました

「もうだめかも・・・」
涙目で、宏貴の手を握る恵理。
その額には汗がにじんでいる。

思った以上に恵理の出産は時間がかかっている。

陣痛が進まず、時間がたつにつれて精神的にも疲れて来た恵理が思わずこぼす。

「恵理、赤ちゃんの名前。」
宏貴はずっと隣で恵理を励ましている。
「男の子でも、女の子でもつけたい名前があるんだ。」
「・・・なに?」
痛みに顔をゆがめながらも恵理が宏貴の方を見る。

「未来。男の子でも、女の子でも、みらいって名前。どうかな。」
「・・・未来・・・」
「そう。俺たちの未来が、今生まれようとしてる。3人で、一緒に未来に向かって進もう。」
宏貴の言葉に恵理の瞳の端から涙が流れる。