その夜、夢を見た。 聖夜にふたり、天使が舞い降りた夢。黒い翼を羽ばたかせ、あたしの手を取りゆっくり奈落へと降りていく。 叶が言った。 “もうすぐだよ” 時雨が言った。 “宴(パーティ)の始まりだ” 扉が見えた。胸が小さく弾んだ。 その向こうにあるのはきっと愛蜜の世界。闇に彩られたこの上ない、至上の。 Fin