悪魔の医師

「はい、左腕出して」


「ううー」

今にも涙が出そうなくらいに目頭に溜まっている。


「ははっ。今までの元気はどうしたの?」


「だって……痛いのは嫌なんだもん」


涙がぽろっと溢れた。


「大丈夫大丈夫〜」


修也先生は私の背中ををさすってくれている。


「じゃあ……」


修也先生は私を抱いた。


「これで頑張れる?」


 修也先生の胸の中は暖かい。心臓の鼓動が聞こえる。……すっごい早い。きっと私よりも。


「せんせーなに緊張してるの?」


「な、なに言ってんだバカ! ほら、もういいだろ? がんばるぞ」


顔を真っ赤にしている修也先生は私の腕を固定して消毒した。


「ちょっとチクってするぞ〜」