人間を好きになった、魔界の王の娘


「馬鹿ねー。悠翔好みの女にしてやるのよ」

「は?」

「明日は、悠翔の好みの服を買いに行くんだから」

「なるほど。
一緒についていこうか」

「大丈夫よ。パパもいるし」

ちぇっ
そう言った夢

リビングに通されたあたしに
次々と運ばれてくる料理たち

「あの・・・」

「引っ越し祝いよ」

引っ越し祝い・・・?

「で?肝心の悠翔はどうしてるの」

「出かけてるんですって」

「は!?婚約者おいて1人で出かけて行っちゃったの!?」

アハハ・・・

「電話かけてやる」

そう言って電話を掛けた夢

何かを話しているのは分かるけど、
内容までは分からない

「お待たせ」

「悠翔は?」

「今頃慌ててるんじゃない?」

「は?」

「嘘を言ったの。奈未ちゃんが家から飛び出していったってね」

飛び出したって・・・

「どう来るか楽しみじゃない?」

「確かに。でもその前に」

その前に・・・?

「奈未。着替えるから来て」

着替えるの?
別にこのままでも

「だーめ」