「魔界では、魔力量が何もかもを決めてしまう。
あたしには、それが負担でしかなかった。
お父様にも、あたしが魔力量が少ないからと
散々言われ続けてきた。それは、あたしが要らない子だと遠回しに言っているのでしょう?」
「そんなことはないわっ
魔力量が少ないのは、生まれつきなのよ」
生まれつき?
「どちらかにしかならないと言われて
魔界にいるからと、魔力を注入した時に
貴女は、それを無意識に拒絶したの。
それが、魔力量が少ない原因の1つよ」
そんな事・・・
「凌は、それを見ていたからちゃんと知っているわ。
だけど、それで、奈未があんな風に思っていたのなら
親である、私たちの責任ね」
魔界の門が開いたと思ったら、出て来た
お父様と廻。
「姉さんもいたんだ」
「帰ってくる気になったのか」
「凌。廻。奈未は、ここに残すわ。
もう、2度と私たちの判断で奈未を魔界へは連れ戻せない」
「何を言っている」
「奈未が、魔界に帰ってきたくない原因は
奈未にいあるんじゃない。私たちにあるのよ。
それなのに、原因である私たちが魔界にいても
奈未には、負担でしかないもの」
「そう。でも姉さん
残りの期限は後半年だって言うことを忘れないでよ?」
「・・・っ」
「廻。その期限も使わないで上げなさい」
「何で・・・」



