The previous night of the world revolution6~T.D.~

幸い。

席取りしてくれていたABCは、すぐに見つかった。

彼らの前にカレーうどんを運ぶと、三人共大激怒…ではなく。

「おいー!何でカレーうどんだよ!」

「適当かよ!」

「しかも、怒るに怒れない無難なメニューに落ち着いてんじゃねぇw」

と、三人共笑って済ませてくれた。

凄いね、君達。

俺だったら、こんな奴に勝手にメニュー決められたら、カレーうどん顔面にぶちまけてやるけど。

食べ物大切にしなくて悪かったですね。

でも、勝手に決めるのか悪いし。

そもそも俺は、そうなる前に自分の希望を伝えておくから。

それはともかく。

冒頭ちょっと草を生やしながらも、五人で楽しい(?)ランチタイムが始まった。

最初に口を開いたのは、相変わらずお喋りのエリアス。

「皆、午前の講義どうだった?なんつーか…めっちゃ本格的だったよな」

「分かる」

「外国語の講義とか、高校のときと違い過ぎてびびったよ」

「難しかったよな」

味噌汁噴き出すかと思った。

あの小学校低学年レベルの講義が、難しかった?

お前ら、本当にエリート大学の学生か?

つーか、この味噌汁まっず。インスタントだろこれ。

味濃過ぎだし、煮崩れて具材がドロドロ。

ゲロ食ってるみたいな味する。

しかも、今日の日替わりランチのメイン、野菜炒め。

ベチャベチャだし、こちらも味が濃くて、野菜炒めの癖に、やたらと野菜に対して肉比率が高い。

その肉も、硬くてゴムみたいだし。

学生は肉多めにぶち込んでおけば、喜んで食うだろうって?

そんな訳ないだろうが。調子乗るなよ。

まぁ、あの安い値段でこのクオリティなら、納得なのかもしれない。

学食の、糞不味い日替わりランチを食べながら。

俺は、適当に相槌を打ちながら、自分を除く四人の話を聞いていた。

四人共、これから本格的に始まる、大学生活への希望と期待を語っていた。

そして、早速課された大学生活初めての課題についても。

実は、座学の講義は三つ共、講義終わりに課題を出された。

次の講義の予習と、一限の論文作成の講義では、実際にテーマを一つ出され、短い小論文を書くよう指示されていた。

あの程度、15分ほどもあれば終わるから、どうということもないと思っていたのだが?

君ら、ちょっと温室育ち過ぎない?

そう思うと、若干俺の中で、苛立ちが芽生えてきたので。

仕方なく、自分から話題を変えることにした。

大体。

俺は、こんな下らない学生達の講義への愚痴を聞く為に、わざわざ愛するルルシーから離れて、ここまで来た訳じゃない。

「ところで、三人は、もうサークルには入ったんですか?」

ABC三人に向けて、俺はそう尋ねた。