The previous night of the world revolution6~T.D.~

とはいえ、対処法はある。

「まさか受かると思ってなかったんで。記念受験感覚のつもりで受けたら、受かっちゃって」

「へ?」

「いやぁ…。世の中分かんないものですね」

良いことを教えてあげようか。

問い詰められて、窮地に陥ったときは。

大抵の場合、笑って誤魔化すことで解決出来る。

解決出来ないこともある。

しかし、今回は。

「ははっ!何だそれ!凄いなルナニア!強運だ!」

それが、上手い方に転がったようだ。

な?これで分かったろ?

笑って誤魔化すってのも手だぞ。

笑顔は世界を救う。

「でしょう?合格通知受け取ったときは、度肝抜かしましたよ…」

「だろうな〜」

むしろ、あの簡単な入試試験で、不合格通知が届いた方が度肝抜かしてただろうけどね。

などと、話していたら。

ようやく、俺達が食券を買う番になった。

「さて、ルナニアどれにする?」

俺は別に、何でも良いけど。

ルルシーやルリシヤ、ルーチェス、シュノさんの手料理以外は、どれも大概似たような味だよ。

ただし、病院食は別。

あれは不味かったよ。

あと、帝国騎士官学校時代、ルルシーが来る前に食べていたもの。

あれは、砂噛んでるみたいで味しなかった。

「じゃあ、日替わりランチで…」

「オッケー。…あ、あいつら三人の希望聞くの忘れてた」

思い出したのは今かよ。

席取りしている三人の希望、聞いてないけどどうするんだろうって思ってたら。

何も考えてなかったのか。

「じゃ、適当に選ぼ。三人共カレーうどんで良いや」

白い服着てたら惨劇が起こる奴だ。

俺が食べる訳じゃないし。しーらね。

ちなみにエリアスは、トンカツ定食を頼んでいた。

後でカレーうどん三人組に激怒されても、俺は知らないからな。