――――――…ルーシッドと別れ、マンションを引き払った俺は。

ルルシーと共に、『青薔薇連合会』に戻った。

すると。

「あ、ルーチェスじゃないですか。戻ってきてたんですね」

「はい。超スピードの超安全運転で、箱庭帝国まで嫁を迎えに行ってました」

『帝国の光』の崩壊を見届けるなり、真っ先に箱庭帝国に飛び立っていったルーチェスが、

『青薔薇連合会』に戻ってきていた。

「さっき自宅まで嫁を送って、今ヘリを返しに本部に戻ってきたんですよ」

「成程。それであのー、何だっけ。ルシード元気でした?」

「あぁ、何でしたっけあの人。『青薔薇委員会』の、ルーカスとかいう人ですよね、元気そうでしたよ」

「…お前ら、師弟揃って、ルアリスの名前で遊ぶな」

いやんルルシー。

これはね、ご愛嬌って奴ですよ。

「この後僕、また一回家に戻ります。ちょっとイチャイチャタイムが待ち切れないので」

「成程、それは大変由々しき問題ですね」

「…いちいち言わんで良い。そんなこと」

いやいやルルシー、これは大事なことだよ。

「でも、夜の祝宴パーティまでには、また本部に戻るので」

「分かりました。じゃ、また夜に再会しましょうか」

「はい。それではルレイア師匠、僕は一足先に、自宅で『祝宴』を楽しんできますね」

「行ってらっしゃ〜い」

「…お前ら…」

手を振る俺とルーチェスに、何故かルルシーは、深々と溜め息をついていた。

何故?