「そんな訳なので、セカイさん連れて帰ります。お世話になりました」
と、ルーチェス殿は、ワイヤーに掴まったまま、初めて俺の方を向いて言った。
俺の存在、ちゃんと気づいていたんですね。
「あ、いえ…。それよりその…大丈夫なんですか?」
「はい。何となく動かしてみたら、ちゃんと離陸出来たんで。何かあったら不時着出来るよう、ちゃんと本読んで勉強しておきました」
いや、ヘリの方を聞いたんじゃない。
そちらも充分心配ではあるけども。
何となくで離陸しないでください。
「ルティス帝国の…政変の方は…」
「あ、そっちですか?」
「そっちでしょうよ…普通は…」
「何だ、あなたそんなこと心配してたんですか?」
…何だ、って…。
「それは…当然です。ルティス帝国は大事な同盟国で…。『青薔薇連合会』も帝国騎士団も、俺にとっては…」
かけがえのない…恩人なのだから。
安否を気遣うのは当然だ。
ましてやルティス帝国の政変ともなれば、箱庭帝国だって他人事ではいられない…。
しかし。
「あのですねぇ、新参者の僕が言うのも何ですけど…。『青薔薇連合会』と僕の師匠が、一体今まで、いくつの修羅場を潜り抜けてきたと思ってるんです?」
「…!それは…」
「こんな事件、ルレイア師匠の武勇伝の一ページになるのが精々。美しく、華麗に解決してみせましたよ」
…それはそれは。
もう、感服致しました。
心から。
「…皆さん、ご無事なんですね?」
「当然」
それを聞けて良かった。
ようやく俺は、ホッと胸を撫で下ろした。
彼らが無事で、本当に良かった…。
と、ルーチェス殿は、ワイヤーに掴まったまま、初めて俺の方を向いて言った。
俺の存在、ちゃんと気づいていたんですね。
「あ、いえ…。それよりその…大丈夫なんですか?」
「はい。何となく動かしてみたら、ちゃんと離陸出来たんで。何かあったら不時着出来るよう、ちゃんと本読んで勉強しておきました」
いや、ヘリの方を聞いたんじゃない。
そちらも充分心配ではあるけども。
何となくで離陸しないでください。
「ルティス帝国の…政変の方は…」
「あ、そっちですか?」
「そっちでしょうよ…普通は…」
「何だ、あなたそんなこと心配してたんですか?」
…何だ、って…。
「それは…当然です。ルティス帝国は大事な同盟国で…。『青薔薇連合会』も帝国騎士団も、俺にとっては…」
かけがえのない…恩人なのだから。
安否を気遣うのは当然だ。
ましてやルティス帝国の政変ともなれば、箱庭帝国だって他人事ではいられない…。
しかし。
「あのですねぇ、新参者の僕が言うのも何ですけど…。『青薔薇連合会』と僕の師匠が、一体今まで、いくつの修羅場を潜り抜けてきたと思ってるんです?」
「…!それは…」
「こんな事件、ルレイア師匠の武勇伝の一ページになるのが精々。美しく、華麗に解決してみせましたよ」
…それはそれは。
もう、感服致しました。
心から。
「…皆さん、ご無事なんですね?」
「当然」
それを聞けて良かった。
ようやく俺は、ホッと胸を撫で下ろした。
彼らが無事で、本当に良かった…。


