ルーチェス殿の奥さんである、セカイ殿を箱庭帝国で預かって、しばらくになるが。
その間、彼女が退屈しないよう…いや、寂しさを少しでも紛らわせようと…俺は色々、手を尽くしてきた。
まず、護衛としてラシュナを伴わせて、箱庭帝国各地の観光地に案内した。
これには、セカイ殿も興味津々だったとか。
しかし、残念ながら箱庭帝国は、ルティス帝国ほど大きな国ではない。
観光地を巡ると言っても、精々二週間もあれば、国内の観光地らしい観光地は、全て堪能し尽くしてしまう。
その後は、この「隠れ家」に戻ってきた。
定期的に、ラシュナやミルミル、ヴィニアスなどを呼んでは、セカイ殿の話し相手になってもらった。
セトナ様にも、セカイ殿の話し相手になってもらった。
特に、セカイ殿はフューシャ…今はフューニャと名乗っているそうだが、彼女とご近所さんだそうで。
友達の友達ということで、ミルミルと気が合ったようだった。
しかしながら、申し訳ないことに。
ミルミル達も、ずっとセカイ殿の相手だけをしている訳にはいかない。
それぞれ『青薔薇委員会』の仕事が忙しく、何日も続けて、誰もセカイ殿の相手を出来ないこともあった。
セカイ殿も、自由に国内を出歩けたら、少しは気晴らしになったのだろうが。
預かっている身としては、彼女に万一のことがあっては大変なので。
外出一つでも、護衛をつけずには許可を出す訳にもいかず。
たまにセカイ殿は、「ちょっと買い物に行きたいな」と申し出て、護衛付きで気晴らしに出ていたが。
それでもきっと彼女は、かなり遠慮しているのだろう。
そんな申し出を受けたのは、数えるほどしかない。
本当は、もっと自由に動き回りたいだろうに。
ほぼ、部屋の中に軟禁状態だ。
随分と、不自由な思いをさせてしまった。
しかも彼女は、箱庭帝国に身寄りがいる訳ではなく、愛する人を祖国に置き去りにしてきているのだ。
会えば、必ず気丈に振る舞ってはいるものの。
きっと彼女も、内心穏やかではないだろう。
ルーチェス殿の身を案じて、胸の締め付けられるような思いをしているはず。
そんな彼女の悲しみを、少しでも和らげてあげたい。
その思いから、ちょっと時間に余裕を作った俺は、セカイ殿のいる部屋を訪ねた。
丁度午後の時間だったので、お茶でもどうか、と誘ったのだ。
快諾してくれたセカイ殿の部屋で、始まったのがこの馴れ初め話である。
その間、彼女が退屈しないよう…いや、寂しさを少しでも紛らわせようと…俺は色々、手を尽くしてきた。
まず、護衛としてラシュナを伴わせて、箱庭帝国各地の観光地に案内した。
これには、セカイ殿も興味津々だったとか。
しかし、残念ながら箱庭帝国は、ルティス帝国ほど大きな国ではない。
観光地を巡ると言っても、精々二週間もあれば、国内の観光地らしい観光地は、全て堪能し尽くしてしまう。
その後は、この「隠れ家」に戻ってきた。
定期的に、ラシュナやミルミル、ヴィニアスなどを呼んでは、セカイ殿の話し相手になってもらった。
セトナ様にも、セカイ殿の話し相手になってもらった。
特に、セカイ殿はフューシャ…今はフューニャと名乗っているそうだが、彼女とご近所さんだそうで。
友達の友達ということで、ミルミルと気が合ったようだった。
しかしながら、申し訳ないことに。
ミルミル達も、ずっとセカイ殿の相手だけをしている訳にはいかない。
それぞれ『青薔薇委員会』の仕事が忙しく、何日も続けて、誰もセカイ殿の相手を出来ないこともあった。
セカイ殿も、自由に国内を出歩けたら、少しは気晴らしになったのだろうが。
預かっている身としては、彼女に万一のことがあっては大変なので。
外出一つでも、護衛をつけずには許可を出す訳にもいかず。
たまにセカイ殿は、「ちょっと買い物に行きたいな」と申し出て、護衛付きで気晴らしに出ていたが。
それでもきっと彼女は、かなり遠慮しているのだろう。
そんな申し出を受けたのは、数えるほどしかない。
本当は、もっと自由に動き回りたいだろうに。
ほぼ、部屋の中に軟禁状態だ。
随分と、不自由な思いをさせてしまった。
しかも彼女は、箱庭帝国に身寄りがいる訳ではなく、愛する人を祖国に置き去りにしてきているのだ。
会えば、必ず気丈に振る舞ってはいるものの。
きっと彼女も、内心穏やかではないだろう。
ルーチェス殿の身を案じて、胸の締め付けられるような思いをしているはず。
そんな彼女の悲しみを、少しでも和らげてあげたい。
その思いから、ちょっと時間に余裕を作った俺は、セカイ殿のいる部屋を訪ねた。
丁度午後の時間だったので、お茶でもどうか、と誘ったのだ。
快諾してくれたセカイ殿の部屋で、始まったのがこの馴れ初め話である。


