「ご存知ですか。ルティス帝国総合大学の学生課では、サークルメンバーの数によって、サークル活動費を決めています」
メンバーの数が多いサークルには、多めの活動費を。
メンバーの数が少ないサークルには、控えめな活動費を。
そうすることで、各サークルの活動費が適正なものになるよう、調整していた。
でも、そこには穴が存在する。
「過去に、サークル名簿に名前だけ書いて、幽霊部員を増やすことで、活動費を水増し請求したサークルがあったそうで」
本当は二、三人程度しかいないサークルなのに、名前だけを借りて名簿を作り、なんと二十名以上のメンバーがいるサークルに見せかけ。
相応の活動費を受け取って、素知らぬ顔をしていたそうだ。
悪質だよな。
その事実が発覚した後、このような悪質なサークルが増えることを阻止する為、学生課はとある規則を設けた。
「それを防ぐ為に、一定期間サークルへの活動が認められなかった…所謂幽霊部員のいるサークルは、該当する学生をサークル名簿から除外した上で、活動費を請求するよう義務付けられているんです」
「…!」
気づいたか。エリミア会長。
「あなたはずっと、『ルティス帝国を考える会』のメンバーを、最盛期のときと同じ数で申告していましたよね。今はもう…幽霊部員の方が遥かに多いのに」
「それは…」
つまり。
水増し請求がされていたということだ。『ルティス帝国を考える会』も。
すると、別の会員が横から口を挟んだ。
「ま、待てよ。そんないきなり…それだけでサークル解散なんて、性急過ぎるだろう!?」
良いところに気づく。
確かにそれだけだったら、「次からは気をつけてくださいね」と注意勧告されるくらいだろう。
あまり長引けば悪質だが、『ルティス帝国を考える会』に幽霊部員が増え始めたのは、ここ1、2ヶ月のことだ。
でも、それだけではない。
「…こんな規則も知ってますか?」
学生課にある、サークルの活動規則一覧を、よく読んでみると良い。
「大学から各サークルに支給された活動費は、そのサークルの活動の為にのみ、使わなければなりません。つまり…よその組織に勝手に寄付したり、ましてや…」
この部屋にいる『ルティス帝国を考える会』会員、全員の顔色が青くなった。
言うまでもなく、気づいてくれたらしい。
でも、俺は最後まで言わせてもらう。
「…今テレビを賑わせている、犯罪組織の為に資金を提供するなんて…こんなことが発覚したら、タダでは済みませんよね」
「…!あなた…!」
エリミア会長は、逆上して俺に掴みかかってきた。
メンバーの数が多いサークルには、多めの活動費を。
メンバーの数が少ないサークルには、控えめな活動費を。
そうすることで、各サークルの活動費が適正なものになるよう、調整していた。
でも、そこには穴が存在する。
「過去に、サークル名簿に名前だけ書いて、幽霊部員を増やすことで、活動費を水増し請求したサークルがあったそうで」
本当は二、三人程度しかいないサークルなのに、名前だけを借りて名簿を作り、なんと二十名以上のメンバーがいるサークルに見せかけ。
相応の活動費を受け取って、素知らぬ顔をしていたそうだ。
悪質だよな。
その事実が発覚した後、このような悪質なサークルが増えることを阻止する為、学生課はとある規則を設けた。
「それを防ぐ為に、一定期間サークルへの活動が認められなかった…所謂幽霊部員のいるサークルは、該当する学生をサークル名簿から除外した上で、活動費を請求するよう義務付けられているんです」
「…!」
気づいたか。エリミア会長。
「あなたはずっと、『ルティス帝国を考える会』のメンバーを、最盛期のときと同じ数で申告していましたよね。今はもう…幽霊部員の方が遥かに多いのに」
「それは…」
つまり。
水増し請求がされていたということだ。『ルティス帝国を考える会』も。
すると、別の会員が横から口を挟んだ。
「ま、待てよ。そんないきなり…それだけでサークル解散なんて、性急過ぎるだろう!?」
良いところに気づく。
確かにそれだけだったら、「次からは気をつけてくださいね」と注意勧告されるくらいだろう。
あまり長引けば悪質だが、『ルティス帝国を考える会』に幽霊部員が増え始めたのは、ここ1、2ヶ月のことだ。
でも、それだけではない。
「…こんな規則も知ってますか?」
学生課にある、サークルの活動規則一覧を、よく読んでみると良い。
「大学から各サークルに支給された活動費は、そのサークルの活動の為にのみ、使わなければなりません。つまり…よその組織に勝手に寄付したり、ましてや…」
この部屋にいる『ルティス帝国を考える会』会員、全員の顔色が青くなった。
言うまでもなく、気づいてくれたらしい。
でも、俺は最後まで言わせてもらう。
「…今テレビを賑わせている、犯罪組織の為に資金を提供するなんて…こんなことが発覚したら、タダでは済みませんよね」
「…!あなた…!」
エリミア会長は、逆上して俺に掴みかかってきた。


