もっと群衆が冷静だったなら。
「何で故障中のエレベーターに乗ったの?」とか。
「武器を見たのに、何で警察に連絡しなかったの?」とか。
「そもそも、君みたいな党員いたっけ?」とか。
色々正論が出てくるのだろうが。
如何せん、騙されていた怒りに燃える彼らに、そんな冷静さを求めるのが間違いというものである。
「ずっと私達を騙していたんですね!?」
「この詐欺師め!今まで払った金を返せ!」
あー、言われてる言われてる。
『帝国の光』のリーダーが、詐欺師呼ばわりされるとは。
実際詐欺師みたいなものだし?
散々人を騙し、欺き続けた罰だ。
…ん?スパイやってた僕らが言うのはおかしいか。
まぁ、それはそれ。
とにかく、充分責められてくれ。
「効果抜群ね…。まさかここまで噂が広がるなんて」
やいのやいの責められているヒイラを見て、感嘆するシュノさん。
いっそ爽快な気分になりますよね。
「人間は噂が大好きですからね。それも、はっきりしない噂が一番好き」
『表党』の党員達の反乱。
これは、僕とシュノさんの企てである。
計画を立てたのはアイズ総長だけど。
僕達は『表党』に入って、あちこちで噂を流し続けた。
噂と言うか、真実なんだけど。
曰く、ヒイラは『帝国の光』入党時に、党員を表と裏に分けているとか。
使える者は裏、使えない者は表にして、裏の党員だけを重宝し。
表の人間は、精々金集めと宣伝用にしか使われない。
重要な秘密も信頼も、『表党』の党員には望むべくもない。
自分達は、謂わば捨て駒。
笑顔で自分達に接してくれているのに、その実は、便利な貯金箱くらいにしか思われていない。
これは紛れもなく、『表党』の人々にとっては、党首の裏切りに他ならない。
ましてや、平等主義を謳う『帝国の光』では、タブー中のタブーだ。
そして今、ずっと『表党』の人々を騙し続けてきた…そのツケが、回ってきている。
ざまぁないですね。
見てる分にはかなり面白いので、このまましばらく責められ続けて欲しい。
「どういうことなんですか!説明してください!」
「俺達を金ヅルとしか思ってなかったってことか!?」
「ルティス帝国の未来の為だとか言って、私達を騙してたんですね!」
騙される方も悪いと思いますけどね、僕は。
人間は、なかなか長期的には考えられない生き物なんだから。
ルティス帝国の未来なんて、そんなこと考えて頭を悩ませるのは。
一部の偉い人だけ、帝国騎士団とか、王族とかに任せておけば良いんですよ。
僕は任されるの嫌でしたけどね。
「何で故障中のエレベーターに乗ったの?」とか。
「武器を見たのに、何で警察に連絡しなかったの?」とか。
「そもそも、君みたいな党員いたっけ?」とか。
色々正論が出てくるのだろうが。
如何せん、騙されていた怒りに燃える彼らに、そんな冷静さを求めるのが間違いというものである。
「ずっと私達を騙していたんですね!?」
「この詐欺師め!今まで払った金を返せ!」
あー、言われてる言われてる。
『帝国の光』のリーダーが、詐欺師呼ばわりされるとは。
実際詐欺師みたいなものだし?
散々人を騙し、欺き続けた罰だ。
…ん?スパイやってた僕らが言うのはおかしいか。
まぁ、それはそれ。
とにかく、充分責められてくれ。
「効果抜群ね…。まさかここまで噂が広がるなんて」
やいのやいの責められているヒイラを見て、感嘆するシュノさん。
いっそ爽快な気分になりますよね。
「人間は噂が大好きですからね。それも、はっきりしない噂が一番好き」
『表党』の党員達の反乱。
これは、僕とシュノさんの企てである。
計画を立てたのはアイズ総長だけど。
僕達は『表党』に入って、あちこちで噂を流し続けた。
噂と言うか、真実なんだけど。
曰く、ヒイラは『帝国の光』入党時に、党員を表と裏に分けているとか。
使える者は裏、使えない者は表にして、裏の党員だけを重宝し。
表の人間は、精々金集めと宣伝用にしか使われない。
重要な秘密も信頼も、『表党』の党員には望むべくもない。
自分達は、謂わば捨て駒。
笑顔で自分達に接してくれているのに、その実は、便利な貯金箱くらいにしか思われていない。
これは紛れもなく、『表党』の人々にとっては、党首の裏切りに他ならない。
ましてや、平等主義を謳う『帝国の光』では、タブー中のタブーだ。
そして今、ずっと『表党』の人々を騙し続けてきた…そのツケが、回ってきている。
ざまぁないですね。
見てる分にはかなり面白いので、このまましばらく責められ続けて欲しい。
「どういうことなんですか!説明してください!」
「俺達を金ヅルとしか思ってなかったってことか!?」
「ルティス帝国の未来の為だとか言って、私達を騙してたんですね!」
騙される方も悪いと思いますけどね、僕は。
人間は、なかなか長期的には考えられない生き物なんだから。
ルティス帝国の未来なんて、そんなこと考えて頭を悩ませるのは。
一部の偉い人だけ、帝国騎士団とか、王族とかに任せておけば良いんですよ。
僕は任されるの嫌でしたけどね。


