The previous night of the world revolution6~T.D.~

それは、最早暴動に等しかった。

ヒイラが『帝国の光』本部に辿り着くなり、『表党』の党員達が、彼を取り囲んだ。

「同志ヒイラ!本当なんですか!?私達を二つに分けて差別していたというのは!?」

「俺達は表の顔で、裏には賢い奴らを集めただけのグループがあるって、本当なのか!?」

「全然平等じゃないじゃないか!どういうことだ!?」

気分はどうですか?

ずっと蔑んでいた『表党』の党員達に、反逆される気分は?

ヒイラは、突然の詰問に酷く同様していた。

「ど、どうして、」

そのことを知っているのか、とでも言いたかったのだろうが。

残念ながら、『表党』の党員達は、更に追撃を重ねた。

「私達が『帝国の光』に募金したお金が、武器を買う為に使われてたって!」

「そうだ、そうだ!そんなことの為に、金を出したんじゃないぞ!」

「対話と相互理解によって革命を成功させるって、そう言ってたじゃないか!」

武器のことを知られていると知って、更に狼狽えるヒイラ。

しかし、それでも彼は、場の沈静化を試みた。

「み…み、皆落ち着いてくれ」

いや、この状況で落ち着け、は無理だと思いますけどねぇ。

「い、一体何処からそんな、与太話を聞いてきたんだ?俺は、皆に疚しいことなんて、誓って…」

わー、薄っぺらーい。

と、思っていたら。

「皆、惑わされないで!私、この目で見たんだから!」

ヒイラを取り囲む群衆の中から、一人の女性が声を上げた。

あれは…。

「…あなたのところの?」

「えぇ、そうよ。この騒ぎを利用して、紛れ込ませたの」

僕の隣で、群衆に紛れながら事を見物していた、シュノさんに尋ねた。

今声をあげた女性は、『帝国の光』の党員ではない。

『青薔薇連合会』の、シュノさんの派閥に所属する一人だ。

所謂「サクラ」として、紛れ込んでもらった。

「故障中のエレベーターに乗ったら、地下に降りれるようになってたの!そこに、大量の武器が隠してあったわ!」

「…!」

ヒイラの、この驚愕の顔。

あぁ、写真撮って師匠に見せてあげたい。

一緒に大爆笑だろうなぁ。