The previous night of the world revolution6~T.D.~

と、思ったら。

「話は聞かせてもらったじぇ!」

「ん?」

ばーん、と派手な音を立てて。

アリューシャと、そしてその後ろから。

「…お前な、立ち聞きしてたんだから、もう少ししおらしく入れよ…」

呆れたような顔の、ルルシーが入ってきた。

やぁ、いらっしゃい。

「悪かったな、アイズ…。電話、ルリシヤからだろ?ちょっと立ち聞きしてた…」

ルルシーは素直だね。

でも。

「大丈夫だよ、分かってたから」

二人共、さすがによく気配を消せていたけど。

私も、マフィアをやって長いからね。

何となくの勘だけど、「あ、二人が聞いてるなぁ」って思ってたよ。

アリューシャとルルシーなら、別に聞かれても良いから、咎めなかったけどね。

「そう、ルリシヤからだよ。Xデーは明日だ」

「明日…そりゃまた性急だな」

「アリューシャはいつでもバッチ来いだぞ!何処からでも狙い撃ちにしてやる!」

さすがアリューシャ。意気込みが違うね。

「そうだね。出来るだけ暴力沙汰にはしたくないけど…」

『帝国の光』が武器を所有している限り、流血は避けられないだろう。

そうなったときの為に、対策はしておかなくてはならない。

「本部周辺で、狙撃ポイントになりそうな箇所は、全部押さえてある。アリューシャには、そのうちの何処かについて、いつでも狙撃出来るように準備しておいて欲しい」

「よっしゃ!ヒイラとやら、何人でも出てこい!全員アリューシャがぶち抜いてやるわ!」

「…ヒイラは一人しかいねぇだろ…」

まぁまぁルルシー。張り切ってるのは良いことだよ。

それに。

「ルルシーも。もし暴動が起きたら、鎮圧の為に動いてもらうことになると思う。準備をお願い」

「分かってる。ハナからそのつもりだ」

君は、そうだろうね。

だって『帝国の光』には、ルレイアがいるんだから。

それだけで、ルルシーにとっては、充分過ぎる理由になる。

例え『帝国の光』の党員が何人武装していようとも、ルルシーには関係ないだろう。

「…それは良いとして、アイズ」

「うん?」

「はっきりさせておきたいんだが、最終的に、ヒイラ・ディートハットはどうするつもりなんだ?」

ルルシーが聞いているのは、つまり。

ヒイラ・ディートハットを、生かすのか殺すのか、ということ。

これについては、穏やかではいられないね。