The previous night of the world revolution6~T.D.~

ヒイラが、勝手に焦って、勝手にイライラするのは勝手だが。

俺達開発チームは、あくまで悠長に事を進めさせてもらうぞ。

そんな訳で、その日はああでもないこうでもない言いながら、ハーブ事典を眺め。

結局、三分の一も読まずに、その日は終了。

何人かのメンバーは帰り、何人かはもう少し残るとのこと。

で、俺はどうするか、だが。

研究に対する意欲を示す為、残る日もあるのだが。

今日は音楽療法のレポート作成もあるので、帰ることにする。

それに、ちょっと寄り道もする予定なので。

何処に寄り道するかって?

そんなもの、聞くまでもない。

大学だよ。

ルティス帝国総合大学。

皆、忘れちゃいないか?

俺は『帝国の光』の党員ではあるが。

その前に、ルティス帝国総合大学の学生やってんだよ。

まぁ、その前にマフィアの幹部やってるんだけどさ。

そっちの本業の方は、最近ずっとノータッチだよなぁ。

とはいえ、学生やってるのも党員やってるのも、その本業の一環だから。

ある意味、ずっとマフィアの仕事をやってると言えるのかもしれない。

こんなマフィアは嫌だ。

で、大学に寄って、何をしたのか。

別に大したことはしてない。

エリアス同様、俺はもう、ほとんど授業には出ていない。

おいおい、そんなんじゃ退学させられるんじゃないか、と思われるかもしれないが。

『ルティス帝国を考える会』に所属している、同じ学部の懐かしきABC三兄弟が。

『帝国の光』の活動に没頭して、授業に出られない俺とエリアスの事情を汲んで、時折代返してくれているらしい。

バレたら、あいつらも処罰が下るだろうに。

「これもルティス帝国の未来の為」だとか、「『帝国の光』で活動出来ない自分達には、これくらいしかしてあげられないから」だとか言って。

最低限、単位を取れるくらいには代返してくれてるらしい。

有り難いんだか、迷惑なんだか。

別にどっちでも良いけど。

とはいえ、この段階では、まだ学生という身分を失いたくはないので。

とりあえず、留年はしても良いから、必修科目くらいは落としたくないものだ。