「我々は皆、出自や育ちは違えど、この場にいる限りは皆平等のはずです」
「…」
「確かに俺は、ルティス帝国総合大学の学生ですが、でもそれだけのことです。ここにいる他の同志達と、何の違いもありません。そうでしょう、同志ヒイラ?」
あんたが、散々人様に説いてきただろう?
俺達ルティス帝国民は、皆平等なのだと。
学歴で人を差別するなら、それはお前の主張を、お前自身が攻撃することになるぞ。
ブーメラン突き刺さってますが、そこのところどう思う?
理性を失うか?それとも…。
「…そう、だな。同志ルナニアの言う通りだ。悪かったよ」
ヒイラは、いつもの穏やかな笑顔を取り戻して、そう言った。
さっきまでの、苛ついた態度は何処へやら。
ヒイラが笑顔を見せたお陰で、開発チーム一同が、ホッと胸を撫で下ろすのが分かった。
明らかに責められてたもんな。まだ完成しないのか、って。
完成させてたまるか。
「そんなつもりじゃなかったんだ。謝るよ」
「いえ、分かって頂けたなら、それで結構です」
「それで、改めて説明してもらえるか?『光の灯台』に関する、君の見解を」
「はい」
それはそれ、これはこれってね。
「まず、新しいものを開発する過程の中で、一見、全く関係のなさそうなものが、実は大きく関わっていた、ということは、物作りの中でよくあります」
物作りの歴史を見てみると良い。
先人達は、限られた色んな物を利用して、様々な用途を満たす道具を作り出している。
火起こしを例にとってみれば良い。
ライターやマッチがなかったら、現代人は、どうやって火を起こそうかと考えると思う?
石を持ってきて…木を削って…とか、何となく使えそうなものをピックアップしてイメージするけれども。
そんな原始的な作業をしなくても、実は、ビニール袋と水と太陽光があれば、案外簡単に火はつく。
そういうものだ。
まぁ、火起こしは物作りとは違うかもしれないが。
考え方としては同じだ。
「ましてや『光の灯台』は、ルティス帝国にとって、未だかつてない大発明となり得るものです。様々なアプローチから研究を進めるのは、遠回りをしているようで、後になって振り返ってみると、実は近道を通っていた、ということになるかもしれません」
「…それで、このハーブ事典…っていうのが、近道に繋がってるのか?」
いえ、全く繋がっていません。
それはただの遠回りです。
「…」
「確かに俺は、ルティス帝国総合大学の学生ですが、でもそれだけのことです。ここにいる他の同志達と、何の違いもありません。そうでしょう、同志ヒイラ?」
あんたが、散々人様に説いてきただろう?
俺達ルティス帝国民は、皆平等なのだと。
学歴で人を差別するなら、それはお前の主張を、お前自身が攻撃することになるぞ。
ブーメラン突き刺さってますが、そこのところどう思う?
理性を失うか?それとも…。
「…そう、だな。同志ルナニアの言う通りだ。悪かったよ」
ヒイラは、いつもの穏やかな笑顔を取り戻して、そう言った。
さっきまでの、苛ついた態度は何処へやら。
ヒイラが笑顔を見せたお陰で、開発チーム一同が、ホッと胸を撫で下ろすのが分かった。
明らかに責められてたもんな。まだ完成しないのか、って。
完成させてたまるか。
「そんなつもりじゃなかったんだ。謝るよ」
「いえ、分かって頂けたなら、それで結構です」
「それで、改めて説明してもらえるか?『光の灯台』に関する、君の見解を」
「はい」
それはそれ、これはこれってね。
「まず、新しいものを開発する過程の中で、一見、全く関係のなさそうなものが、実は大きく関わっていた、ということは、物作りの中でよくあります」
物作りの歴史を見てみると良い。
先人達は、限られた色んな物を利用して、様々な用途を満たす道具を作り出している。
火起こしを例にとってみれば良い。
ライターやマッチがなかったら、現代人は、どうやって火を起こそうかと考えると思う?
石を持ってきて…木を削って…とか、何となく使えそうなものをピックアップしてイメージするけれども。
そんな原始的な作業をしなくても、実は、ビニール袋と水と太陽光があれば、案外簡単に火はつく。
そういうものだ。
まぁ、火起こしは物作りとは違うかもしれないが。
考え方としては同じだ。
「ましてや『光の灯台』は、ルティス帝国にとって、未だかつてない大発明となり得るものです。様々なアプローチから研究を進めるのは、遠回りをしているようで、後になって振り返ってみると、実は近道を通っていた、ということになるかもしれません」
「…それで、このハーブ事典…っていうのが、近道に繋がってるのか?」
いえ、全く繋がっていません。
それはただの遠回りです。


