…実に、「ご立派」な御高説が終わり。
俺達には、入部届が配られた。
先程の名演説を聞いて、『ルティス帝国を考える会』に入る気になったなら、これに署名して提出してくれ、とのこと。
最悪のタイミングで渡すよな。
後日でも良いですよ、とか言えよ。
今この場で決めろ、と言わんばかりだからな。
この場にいる新入生達は、こぞって入部届にサインしていた。
そりゃ、これだけ圧力かけられたら、そうなる。
ある種の洗脳に近いな。
ここで、「ばっかじゃないのお前ら?プークスクス」とか言って、会長の目の前で入部届を破り捨ててやったら。
そりゃあ面白いことになりそうで、ついうっかりやりそうになったが。
まぁ、俺はスパイ活動の一環として、このサークルに入らないのは有り得ないので。
所属学部と名前を書いて、その場で提出。
エリアスも、うきうきと署名していた。
チラリと見ると、ルーシッドも能面のような顔をして、それでもちゃんと署名していた。
内心穏やかじゃないだろうな。ルーシッドにしてみれば。
とにかく。
その日は入部届を提出し、ついでに、サークルメンバーが書いたという論文の冊子をもらい。
すっかり意気投合(した気になってる)エリアスと、また明日と笑顔で手を振り。
俺とルーシッドは、別々のルートで自宅…と言う名の潜伏先に戻った。
俺達には、入部届が配られた。
先程の名演説を聞いて、『ルティス帝国を考える会』に入る気になったなら、これに署名して提出してくれ、とのこと。
最悪のタイミングで渡すよな。
後日でも良いですよ、とか言えよ。
今この場で決めろ、と言わんばかりだからな。
この場にいる新入生達は、こぞって入部届にサインしていた。
そりゃ、これだけ圧力かけられたら、そうなる。
ある種の洗脳に近いな。
ここで、「ばっかじゃないのお前ら?プークスクス」とか言って、会長の目の前で入部届を破り捨ててやったら。
そりゃあ面白いことになりそうで、ついうっかりやりそうになったが。
まぁ、俺はスパイ活動の一環として、このサークルに入らないのは有り得ないので。
所属学部と名前を書いて、その場で提出。
エリアスも、うきうきと署名していた。
チラリと見ると、ルーシッドも能面のような顔をして、それでもちゃんと署名していた。
内心穏やかじゃないだろうな。ルーシッドにしてみれば。
とにかく。
その日は入部届を提出し、ついでに、サークルメンバーが書いたという論文の冊子をもらい。
すっかり意気投合(した気になってる)エリアスと、また明日と笑顔で手を振り。
俺とルーシッドは、別々のルートで自宅…と言う名の潜伏先に戻った。


