The previous night of the world revolution6~T.D.~

こうして。

俺達はその日一日。

テーブルの上にハーブ事典を置いて、皆でそれを取り囲み。

それぞれメモ用紙と筆記用具を片手に、いかにも神妙な顔をして、事典を1ページずつ読み耽ることになった。

この、地味で退屈な時間よ。
 
苦行でしかないので、早く終わってくれないかな。

だってこいつら、「ハイビスカスに洗脳効果があるかもしれない…」なんて、真面目な顔で思案してるんだよ?

ねーよ。

そもそも、ハイビスカスがハーブとして使えることを初めて知りました。

結構健康に良いらしい。

へぇ。初めて知った知識だ。

帰ったら、ハイビスカスティーでも飲もうか。

でも、『光の灯台』の役には、立ちそうにないな。
 
と、まぁ終始こんな調子なので。

まぁまぁ分厚いこのハーブ事典を、全員で読み終わるまでに、一体どれだけ時間がかかることか。

今日一日じゃ、まず無理だな。

良い感じの時間稼ぎにはなりそうだ。

ついでに、無駄にハーブに詳しくなりそう。

唯一懸念な点は、この長い作業にうんざりした誰かが、

「ねぇ、この作業って本当に意味があるの?」という真理に気づくことだが。

全員真剣な顔でページを見つめているので、今のところその心配はなさそうだ。

ルリシヤ以外、馬鹿ばっかで助かった。

…すると。

「邪魔するよ、同志達」

「…!同志ヒイラ!」

ハーブ事典と睨めっこしていた、俺達のもとに。

この研究のスポンサーである、ヒイラ・ディートハットが訪ねてきた。

こうして、不意に訪れるから嫌いだよ、こいつは。