俺は立ち上がって、テナイ・バールレンに拳銃を向けた。
テナイは、国内では見る影もない物騒な武器を前に、硬直して動けなくなっていた。
アシミムも、身体を固まらせるだけだ。
唯一動いたのは、ルシードだった。
「やめろ!この方はシェルドニア貴族の…」
「それがどうした。シェルドニアの事情なんか知ったことか。俺はルティス帝国のマフィアだ」
そして今、俺は身に余るほどの責務を帯びて、ここにいるのだ。
こいつが本当に、二つの名前を使い分けて、ルティス帝国に魔の手を伸ばしているのなら。
この場で処刑する。
一切の容赦は必要ない。
更に。
『…あー、あー、テステス。こちらアリューシャ』
インカムにノイズが走り、直後にアリューシャの声が聞こえた。
『おっさん、良いとこ住んでんねー。つーかふさふさじゃん。ハゲは何処だ?』
どうやら、上手くママチャリで合流し。
更に、狙撃ポイントを見つけたようだ。
さすが。
いつもの軽口が、こんなに頼もしく思えるとは。
『まーそんな感じで、いつでも撃てるんで。いざとなったら合図してくれ』
分かった。
これで、実質テナイ・バールレンに向けられた銃口は、二つになったな。
ルシードが俺を力ずくで止めたとしても、アリューシャが事を為し遂げてくれる。
「答えろ。サシャ・バールレンというのは誰だ?お前のことか?」
「な、ち、ちが…」
恐らく、銃口なんて向けられたのは初めてなのだろう。
それどころか、こんな「平和」なシェルドニア王国では、拳銃そのものすら、見る機会がなかったのかもしれない。
初めて他人から向けられた殺意に、テナイは怯え、身体を震わせていた。
だが。
どれだけ怖がろうと、知ったことじゃない。
それどころか、拳銃を怖がってくれて助かる。
怖がってくれなければ、脅しにはならないからな。
「お前が、ルティス帝国に『白亜の塔』の開発資料を持ち込んだのか?」
「!?る、ルティス帝国に…!?そ、そんな…」
「答えろ!」
「ひっ…」
俺が怒気を込めて怒鳴ると、テナイ・バールレンは、ぶるぶると震え、ソファから崩れ落ちた。
テナイは、国内では見る影もない物騒な武器を前に、硬直して動けなくなっていた。
アシミムも、身体を固まらせるだけだ。
唯一動いたのは、ルシードだった。
「やめろ!この方はシェルドニア貴族の…」
「それがどうした。シェルドニアの事情なんか知ったことか。俺はルティス帝国のマフィアだ」
そして今、俺は身に余るほどの責務を帯びて、ここにいるのだ。
こいつが本当に、二つの名前を使い分けて、ルティス帝国に魔の手を伸ばしているのなら。
この場で処刑する。
一切の容赦は必要ない。
更に。
『…あー、あー、テステス。こちらアリューシャ』
インカムにノイズが走り、直後にアリューシャの声が聞こえた。
『おっさん、良いとこ住んでんねー。つーかふさふさじゃん。ハゲは何処だ?』
どうやら、上手くママチャリで合流し。
更に、狙撃ポイントを見つけたようだ。
さすが。
いつもの軽口が、こんなに頼もしく思えるとは。
『まーそんな感じで、いつでも撃てるんで。いざとなったら合図してくれ』
分かった。
これで、実質テナイ・バールレンに向けられた銃口は、二つになったな。
ルシードが俺を力ずくで止めたとしても、アリューシャが事を為し遂げてくれる。
「答えろ。サシャ・バールレンというのは誰だ?お前のことか?」
「な、ち、ちが…」
恐らく、銃口なんて向けられたのは初めてなのだろう。
それどころか、こんな「平和」なシェルドニア王国では、拳銃そのものすら、見る機会がなかったのかもしれない。
初めて他人から向けられた殺意に、テナイは怯え、身体を震わせていた。
だが。
どれだけ怖がろうと、知ったことじゃない。
それどころか、拳銃を怖がってくれて助かる。
怖がってくれなければ、脅しにはならないからな。
「お前が、ルティス帝国に『白亜の塔』の開発資料を持ち込んだのか?」
「!?る、ルティス帝国に…!?そ、そんな…」
「答えろ!」
「ひっ…」
俺が怒気を込めて怒鳴ると、テナイ・バールレンは、ぶるぶると震え、ソファから崩れ落ちた。


