The previous night of the world revolution6~T.D.~

…その後。

朝食の席にて。

「うめー!」

「良かったな…」

アリューシャは、釣られて起きたジェラートを、もぐもぐ食べていた。

「ルル公は食わねぇの?」

「あぁ」

「何でー?美味いのに」

「…」

そうだな。見た目はピンク色で、ストロベリージェラートみたいで美味しそうだが。

昨日、シェフに聞いたとき教えてくれたよ。良い笑顔でさ。

「明日のデザートは、シェルドニアガラガラヘビの肝を、たっぷり使ったジェラートですよ」と。

俺は思ったね。絶対食わねぇって。

アリューシャには、そのジェラートの正体は教えなかった。

教えたところで、アリューシャなら気にせずバクバク食べそうだがな。

まぁ、そんなことはどうでも良い。

「アリューシャ」

「うみゅ?」

俺は、ルティス語でアリューシャに話しかけた。

こうすれば、周囲がシェルドニア人ばかりの場所でも、気にせず会話が出来る。

…と言っても、そもそもアリューシャはシェルドニア語を知らないから、ルティス語で話すしかないんだけどな。

「お前、ここに何しに来たのか、ちゃんと分かってるな?」

「?ジェラート食べに来た!」

そういう意味じゃねぇ。

「ちげーよ。何でシェルドニア王国まで来たのか、そこを分かってるのかって聞いてるんだ。俺達の任務だよ」

「任務…?…。…分かってるよ!」

ちょっと考えただろお前。今。

本当に大丈夫なんだろうな?

スナイパーとしてはこの上なく信頼出来るが、如何せんオツムの方は信用ならない。