何だ、別に寝てる人を起こすくらい、なんてことないじゃないか、と。
思った、そこのお前。
さては、このアリューシャの寝穢さを知らないな?
まず、第一段階。
「…おい、起きろアリューシャ」
名前を呼んでみる。
「…zzz…」
当然、こんなことで起きるはずがない。
この程度でアリューシャが起きたら、むしろ「大丈夫か?眠れなかったのか?」と逆に心配になるレベル。
次、第二段階。
「起きろアリューシャ!」
肩を揺さぶってみる。
大抵の人間なら、これで起きる。
しかし、この歴戦の勇者は。
「…zzz…」
まぁ、この程度で起きるなら、俺も毎回苦労してない。
仕方ないので、第三段階。
携帯のアラームを、「ジリリリリリ!!」と爆音で流してみる。
もしかしたら、隣の部屋まで聞こえているかもしれない爆音である。
隣の人、起こしちゃったらごめんな。
と、俺は隣人の睡眠事情まで気にしているというのに。
目の前のアリューシャは。
「…zzz…」
それがどうしたとばかりに、眠り続ける。
人によっては、もう眠っているのではなく、死んでいるのではないかと疑うレベルに到達している。
じゃあ次、第四段階。
「…起きろって言ってるだろ、馬鹿アリューシャ!」
後頭部を、まぁまぁの勢いでひっぱたいてみる。
普通の人なら、「いった!何するんだ!」と怒るくらいの威力。
しかし。
歴戦の勇者は、そんなことでは目覚めない。
「…zzz…」
まだまだぐっすり、夢の中。
こうなってくると、もうそろそろ、諦めがつく。
起こすのではなく、自然に起きてくるのを待とう、と。
確かに、ここでいくらアリューシャを起こそうとしても、無駄な努力だ。
頭から水をぶっかけようが、耳元でフライパンをガンガン鳴らそうが、アリューシャが起きることは決してない。
ならもういっそ、そのまま放っておいて、自然の成り行きに任せる方が、余程時間を有効的に使えると言うものだ。
しかし。
今日の任務には、アリューシャが不可欠。
いつまでも放っておいて、時間を無為に過ごす訳にはいかないのだ。
ましてや、この洗脳国家ではな。
一秒たりとも、長居したくはない。
よって、俺はアリューシャを起こすという、無謀とも言える選択をする。
と言うのも。
この居眠り勇者には、致命的な弱点がある。
アリューシャの、本当の保護者であるアイズから、きちんとその「方法」を教わっている。
そして俺は、昨晩の夕食バイキングで、ちゃんとシェフの方に聞いてきた。
故に、準備は万端。
ここまでしても起きないアリューシャを、一体どうやって起こすのかと言うと。
大声を出すのでも、ひっぱたくのでもない。
ただ一言、こう囁やけば良い。
「アリューシャ。今朝の朝食バイキング、ジェラートが出るんだってさ」
「え、マジ?」
あっさりと。
ぱっちりと。
アリューシャは目を開けて、むくっ、と起き上がった。
音を出しても駄目、叩いても殴っても水をかけても駄目。
しかし。
食べ物で釣ると、めちゃくちゃあっさり起きるのが、このへっぽこ歴戦の勇者、アリューシャなのである。
思った、そこのお前。
さては、このアリューシャの寝穢さを知らないな?
まず、第一段階。
「…おい、起きろアリューシャ」
名前を呼んでみる。
「…zzz…」
当然、こんなことで起きるはずがない。
この程度でアリューシャが起きたら、むしろ「大丈夫か?眠れなかったのか?」と逆に心配になるレベル。
次、第二段階。
「起きろアリューシャ!」
肩を揺さぶってみる。
大抵の人間なら、これで起きる。
しかし、この歴戦の勇者は。
「…zzz…」
まぁ、この程度で起きるなら、俺も毎回苦労してない。
仕方ないので、第三段階。
携帯のアラームを、「ジリリリリリ!!」と爆音で流してみる。
もしかしたら、隣の部屋まで聞こえているかもしれない爆音である。
隣の人、起こしちゃったらごめんな。
と、俺は隣人の睡眠事情まで気にしているというのに。
目の前のアリューシャは。
「…zzz…」
それがどうしたとばかりに、眠り続ける。
人によっては、もう眠っているのではなく、死んでいるのではないかと疑うレベルに到達している。
じゃあ次、第四段階。
「…起きろって言ってるだろ、馬鹿アリューシャ!」
後頭部を、まぁまぁの勢いでひっぱたいてみる。
普通の人なら、「いった!何するんだ!」と怒るくらいの威力。
しかし。
歴戦の勇者は、そんなことでは目覚めない。
「…zzz…」
まだまだぐっすり、夢の中。
こうなってくると、もうそろそろ、諦めがつく。
起こすのではなく、自然に起きてくるのを待とう、と。
確かに、ここでいくらアリューシャを起こそうとしても、無駄な努力だ。
頭から水をぶっかけようが、耳元でフライパンをガンガン鳴らそうが、アリューシャが起きることは決してない。
ならもういっそ、そのまま放っておいて、自然の成り行きに任せる方が、余程時間を有効的に使えると言うものだ。
しかし。
今日の任務には、アリューシャが不可欠。
いつまでも放っておいて、時間を無為に過ごす訳にはいかないのだ。
ましてや、この洗脳国家ではな。
一秒たりとも、長居したくはない。
よって、俺はアリューシャを起こすという、無謀とも言える選択をする。
と言うのも。
この居眠り勇者には、致命的な弱点がある。
アリューシャの、本当の保護者であるアイズから、きちんとその「方法」を教わっている。
そして俺は、昨晩の夕食バイキングで、ちゃんとシェフの方に聞いてきた。
故に、準備は万端。
ここまでしても起きないアリューシャを、一体どうやって起こすのかと言うと。
大声を出すのでも、ひっぱたくのでもない。
ただ一言、こう囁やけば良い。
「アリューシャ。今朝の朝食バイキング、ジェラートが出るんだってさ」
「え、マジ?」
あっさりと。
ぱっちりと。
アリューシャは目を開けて、むくっ、と起き上がった。
音を出しても駄目、叩いても殴っても水をかけても駄目。
しかし。
食べ物で釣ると、めちゃくちゃあっさり起きるのが、このへっぽこ歴戦の勇者、アリューシャなのである。


