The previous night of the world revolution6~T.D.~

「…誰もがお前みたいに、強い訳じゃないからさ」

「…」

「縋ってしまうんだよ。自分が強いも弱いもお天道様のせいだって、本当は分かっていても、目に見える人のせいにしてしまうんだよ」

自分の生まれなんて、自分で決められることじゃないんだから。

アリューシャの言う通り、お天道様が決めることだ。

でも人間は、お天道様に文句は言えないからさ。

代わりに、目に見える人に文句をぶつけるんだ。

自分より幸せそうな人を見て、羨ましくて。

「何で自分は、あの人達みたいになれないんだ」って。

その点アリューシャは、そこだけは賢いよな。

人の手でどうにか出来ないことを、人のせいにしない。

お天道様にも神様にも頼らない。自分の力で、自分の未来を切り拓く。

それが出来なくなったとき、自分が淘汰されることに、憎しみを抱いたりはしない。

地獄のような苦しみを味わった、アリューシャだからこそ言えるのだ。

なぁ、ヒイラ・ディートハット。

お前は、このアリューシャのような人間を前にして。

それでもまだ、「人々は皆平等であるべき」と言えるのか?