「あいつら悪さしようとしてるから、皆で止めるんだろ?せーばいするんだろ?アイ公のスペシャルな作戦で」
うん、それもそうなんだけど。
「そうじゃなくて…。『帝国の光』の思想については、お前も知ってるだろ?」
「…??」
駄目だ。分かってないじゃん。
こいつ、自分が何で、何と戦おうとしているのか、理解してないのか?
「簡単に言うとな…。『帝国の光』は、昔のお前みたいな、今日生きていくのも必死な人達を…」
「アリューシャみたいな、ゴキブリ族のこと?」
貧民街の人達に謝れよ。
何だ、その俗称は。
「とにかく、そういう貧しい人達を救って、平等な世の中を作ろうとしてるんだよ」
「ほーん…」
ほーんってお前…。
「もしあいつらの理想が叶ったら、アリューシャみたいな人達は、もう二度と生まれることはない。お前が味わった苦しみを、もう他の誰にも味わわせることがない国になるんだよ」
…まぁ。
本当にそうなるのかどうかは、疑問だ。
むしろ、慢性的に貧しい人々が増加するだけだと、ルレイアは言っていたが。
少なくとも『帝国の光』の理想は、そこにある。
特権階級をなくすことで、貧しい人々もなくそうとしている。
過去、アリューシャが味わった苦しみを、味わう人々は生まれなくなる。
それって、アリューシャにとっては…。
…凄く、意味のあることなんじゃないか?
「お前、本当は…皆が平等に暮らせる国に、憧れてるんじゃないか?」
「…ふ」
…ふ?
「ふへへへ!何言い出すかと思ったら、ルル公、カエルの卵パンで頭おかしくなったか?」
それを思い出させるなよ。
ってか。
「笑い事じゃねぇだろ。真面目な話だ」
「いや笑い事だろ?何言ってんだか。アリューシャは確かに、苦労して生きてきたけどさ。『自分と同じ苦しみを、他の誰かに味わわせたくない』なんて、殊勝なこと考えてねーよ」
「…そうなのか?」
「うん。むしろアリューシャは、ゴキブリアリューシャだったことに感謝してるんだから」
…感謝…。
「ゴキブリだったからしぶとく生きてこれたし、ゴキブリだったからシュスリーに会えたし、ゴキブリだったからアイ公に会えたし、『青薔薇連合会』に入って、今こうしてスナイパーとして役に立ってる。だろ?」
「それは…そうだけど」
シュスリー…ってのは誰?
「そりゃ昔はさぁ、『貴族の奴らめ』って憎んでたこともあるけど。ルレ公とかルリ公とか、王子様だったルー公だって、すげー窮屈そうな生き方してるのを見たらさ」
「…」
「どの身分に生まれても、それなりの苦労はあるんだなーって思うじゃん?」
「…そうだな」
俺も、そう思うよ。
貴族出身なら悠々自適だろう、と皮肉を言う奴らを、散々見てきたが。
そういう奴らは、漏れなくぶん殴りたくなる。
ルレイアや、ルリシヤが味わった苦しみを、少しでも味わわせてやりたくなる。
生まれに貴賤はあっても、それが必ずしも、幸福の尺度に直結するとは限らないのだ。
うん、それもそうなんだけど。
「そうじゃなくて…。『帝国の光』の思想については、お前も知ってるだろ?」
「…??」
駄目だ。分かってないじゃん。
こいつ、自分が何で、何と戦おうとしているのか、理解してないのか?
「簡単に言うとな…。『帝国の光』は、昔のお前みたいな、今日生きていくのも必死な人達を…」
「アリューシャみたいな、ゴキブリ族のこと?」
貧民街の人達に謝れよ。
何だ、その俗称は。
「とにかく、そういう貧しい人達を救って、平等な世の中を作ろうとしてるんだよ」
「ほーん…」
ほーんってお前…。
「もしあいつらの理想が叶ったら、アリューシャみたいな人達は、もう二度と生まれることはない。お前が味わった苦しみを、もう他の誰にも味わわせることがない国になるんだよ」
…まぁ。
本当にそうなるのかどうかは、疑問だ。
むしろ、慢性的に貧しい人々が増加するだけだと、ルレイアは言っていたが。
少なくとも『帝国の光』の理想は、そこにある。
特権階級をなくすことで、貧しい人々もなくそうとしている。
過去、アリューシャが味わった苦しみを、味わう人々は生まれなくなる。
それって、アリューシャにとっては…。
…凄く、意味のあることなんじゃないか?
「お前、本当は…皆が平等に暮らせる国に、憧れてるんじゃないか?」
「…ふ」
…ふ?
「ふへへへ!何言い出すかと思ったら、ルル公、カエルの卵パンで頭おかしくなったか?」
それを思い出させるなよ。
ってか。
「笑い事じゃねぇだろ。真面目な話だ」
「いや笑い事だろ?何言ってんだか。アリューシャは確かに、苦労して生きてきたけどさ。『自分と同じ苦しみを、他の誰かに味わわせたくない』なんて、殊勝なこと考えてねーよ」
「…そうなのか?」
「うん。むしろアリューシャは、ゴキブリアリューシャだったことに感謝してるんだから」
…感謝…。
「ゴキブリだったからしぶとく生きてこれたし、ゴキブリだったからシュスリーに会えたし、ゴキブリだったからアイ公に会えたし、『青薔薇連合会』に入って、今こうしてスナイパーとして役に立ってる。だろ?」
「それは…そうだけど」
シュスリー…ってのは誰?
「そりゃ昔はさぁ、『貴族の奴らめ』って憎んでたこともあるけど。ルレ公とかルリ公とか、王子様だったルー公だって、すげー窮屈そうな生き方してるのを見たらさ」
「…」
「どの身分に生まれても、それなりの苦労はあるんだなーって思うじゃん?」
「…そうだな」
俺も、そう思うよ。
貴族出身なら悠々自適だろう、と皮肉を言う奴らを、散々見てきたが。
そういう奴らは、漏れなくぶん殴りたくなる。
ルレイアや、ルリシヤが味わった苦しみを、少しでも味わわせてやりたくなる。
生まれに貴賤はあっても、それが必ずしも、幸福の尺度に直結するとは限らないのだ。


