The previous night of the world revolution6~T.D.~

…夕食後。

大丈夫…大丈夫だとは思うけど。

…知らず知らずのうちに、カエルの卵を食べさせられた、俺の胃腸が心配。

大丈夫…だよな?

きっと大丈夫だ。ほら、カエルの卵って、ルティス帝国でも一応珍味的な扱いを受けてるし。

食べられないってことはない…。

…はず。

それに。

「カルピス出てこなかった〜!」

「…」

アリューシャが、パジャマ姿でバスルームから飛び出してきた。

元気いっぱいのご様子。

髪の毛から、めちゃくちゃ雫垂れてるけど。

頭くらいちゃんと拭けよ…。いつもアイズに拭いてもらってたんだろうな…。

甘やかされまくりのアリューシャを、放っておこうかと思ったが。

アイズに「アリューシャのことお願いね」と頼まれている以上。

無視することは出来ない。

「頭拭いて出てこいよ、馬鹿だな…」

「あいててて、ルル公乱暴じゃね?」

「うるせぇ」

ガシガシガシ、とバスタオルで頭を拭いてやる。

何で俺がこんなことを。

「ふー…やれやれだぜー」

ぼふん、とベットに腰掛けるアリューシャ。

…。

…本当に、至って元気だな。

あんなゲテモノ料理を食べまくったのだ。「うぅ、お腹痛い…」と言い出してもおかしくない頃合い。

それなのに、相変わらず元気いっぱいのアリューシャ。

ということは、やっぱり大丈夫なのか…。

まぁ、何だかんだ、ミミズペーストも大丈夫だったしな…。

などと、胃腸の心配をしていると。

「…?どした、ルル公」

心配そうな顔をしていることに気づいたのか、アリューシャが声をかけてきた。

「あ、さては腹ペコなんだろ?ルル公好き嫌いばっかりして、ゴキブリ食べなかったしさー」

「ちげーよ。つーかゴキブリ食べられないのは、好き嫌いの問題ではないだろ」

俺の食わず嫌いとは言わせないぞ。

誰しも普通は食わないよ。ルティス人なら。

昆虫食得意な人でも、Gは無理だよ。

それなのに。

「何で?」

首を傾げてんじゃねぇ。

「お前な…。野菜は食べない癖に、何で虫や爬虫類は平気で食えるんだよ…」

「何をぅ!野菜は嫌いだけど、野草なら食うぞ!」

野草は食うなよ。

「アリューシャのゴキブリ時代は、そんなもんばっか食ってたんだもん。今更抵抗なんてねぇよ」

「…」

…また、それか。