The previous night of the world revolution6~T.D.~

シェルドニア料理は、基本的にゲテモノ揃いである。

まず、昆虫食は当たり前。

ルティス帝国でも昆虫食はあるが、シェルドニア王国のそれは、ルティス帝国の比ではない。

シェルドニアの土地や気候もあってか、ルティス帝国では、毒があったり、食用とされない昆虫でも。

シェルドニア王国では、普通の食材として扱われる。

あと、昆虫のみならず。

シェルドニア鹿の脳みそやら、シェルドニアトカゲの肝やら、ルティス帝国では食用にならない動物(の、内臓)も、普通に食べる。

あ、一応言っとくが、これはシェルドニア王国だから食用可能なんだからな。

シェルドニア王国が、食用に育てている動物だから食べられるのであって。

俺達が一般的に暮らしている土地で、鹿やトカゲを捕まえ…ることもあんまりないと思うが。

もし捕まえても、決して食べてはいけないぞ。俺との大事な約束だ。

つーか、食べたくないだろ普通。

気持ち悪いだろ。シェルドニアチワワの腸詰めとか、当たり前のように置いてあるんだぞ。

もう、ルティス帝国だったら動物愛護団体が黙ってない案件。

しかし、シェルドニアでは、至って普通の食べ物。

皆、平気な顔をして、チワワソーセージ食べてる。

万能調味料、ミミズペーストをたっぷりつけて。

そりゃもう、フランクフルトにケチャップつけて食べるみたいなノリで。

シェルドニア人でない俺には、到底無理だ。

で、同じくシェルドニア人でない、しかも食べ物については好き嫌いの多いアリューシャのことだから。

うげー気持ち悪ー、とか言うかと思ったが。

意外や意外。

めちゃくちゃパクパク食ってる。

まぁ、相変わらず野菜には手を付けていないが。

「見てこれ!シェルドニアゴキブリの串焼きだって!」

やめろ。

見せんな。

「ルティス帝国のゴキブリはなー、不味かったけど…。こっちはどうなんだろ?」

食用、あれは食用だと分かっていても。

やっぱり見た目は、ちゃんと「それ」なので。

見ているだけで、ますます食欲が失せる。

しかし、アリューシャは全く躊躇わずにパクリ。

ジャリジャリ言ってる。どんな食感なんだ?それ。

「おぉ、うめぇ。ルティス帝国のGは、潰したら膿みたいな白い液体出るじゃん?あれ不味いんだけど、こっちのGの膿、甘くてうめぇよ」

その、気色悪い食レポやめろって。

人によっては吐き気を催すレベル。

「あ、でもアリューシャがゴキブリ食ったら、なんか共食いみたいでやだなー」

「…」

…何でお前がゴキブリ食ったら、共食いになるんだよ。