その後。
完全に日が暮れる前に、俺達は、予約していたホテルに入った。
そして勿論、ホテルの中も。
「うへぇ〜っ。白〜っ!!」
室内に入るなり、アリューシャが叫んだ。
…まぁ、俺は予測していたから、覚悟してたけどさ。
ホテルの室内も、当然真っ白。
壁も天井も床も、何もかも白。
ベッドも白いし、テーブルも白。
カーテンも白いし、何なら窓枠まで白い。
テレビの液晶画面だけが黒くて、逆に違和感を感じる。
「こんなにあちこち白かったら、水道の蛇口を捻ったらカルピスが出てきても、全く不思議じゃないな」
と、真顔で言うアリューシャに、思わず同意してしまいそうなほど、何かもが白い。
カルピスは出てこないだろうが、白い水が出てきても不思議じゃないよな。
ちょっと不安になって、洗面台の蛇口を捻ってみたら。
ちゃんと透明な水が出てきて、そこは安心した。
とはいえ。
「異国の水だからな。身体に合わなかったらいけない。水は、ルティス帝国から持ってきたものを飲み、」
「はー喉渇いた。ごくごくごく」
「おい」
言った傍から、お前。
蛇口捻って出てきた水を、コップに受けてそのまま飲んでる。
馬鹿なのか。
「水飲むなっつったろ、馬鹿!」
「だいじょぶだいじょぶ。透明な水なんだから上等なもんだ」
「はぁ?」
「ゴキブリ時代は、緑とか、あと茶色い腐った水飲んでたし。それに比べりゃ余裕余裕」
「あ…」
…そうか。
アリューシャ、貧民街育ちだもんな。
今更、飲み水くらいで繊細なことは言わない。
「…」
「…?どした、ルル公」
「あ、いや…」
「それより、飯食いに行こうぜ、夕飯!シェルドニア料理って、どんななんだろうな〜!」
あっ。
忘れていた、思い出したくない現実、再び。
完全に日が暮れる前に、俺達は、予約していたホテルに入った。
そして勿論、ホテルの中も。
「うへぇ〜っ。白〜っ!!」
室内に入るなり、アリューシャが叫んだ。
…まぁ、俺は予測していたから、覚悟してたけどさ。
ホテルの室内も、当然真っ白。
壁も天井も床も、何もかも白。
ベッドも白いし、テーブルも白。
カーテンも白いし、何なら窓枠まで白い。
テレビの液晶画面だけが黒くて、逆に違和感を感じる。
「こんなにあちこち白かったら、水道の蛇口を捻ったらカルピスが出てきても、全く不思議じゃないな」
と、真顔で言うアリューシャに、思わず同意してしまいそうなほど、何かもが白い。
カルピスは出てこないだろうが、白い水が出てきても不思議じゃないよな。
ちょっと不安になって、洗面台の蛇口を捻ってみたら。
ちゃんと透明な水が出てきて、そこは安心した。
とはいえ。
「異国の水だからな。身体に合わなかったらいけない。水は、ルティス帝国から持ってきたものを飲み、」
「はー喉渇いた。ごくごくごく」
「おい」
言った傍から、お前。
蛇口捻って出てきた水を、コップに受けてそのまま飲んでる。
馬鹿なのか。
「水飲むなっつったろ、馬鹿!」
「だいじょぶだいじょぶ。透明な水なんだから上等なもんだ」
「はぁ?」
「ゴキブリ時代は、緑とか、あと茶色い腐った水飲んでたし。それに比べりゃ余裕余裕」
「あ…」
…そうか。
アリューシャ、貧民街育ちだもんな。
今更、飲み水くらいで繊細なことは言わない。
「…」
「…?どした、ルル公」
「あ、いや…」
「それより、飯食いに行こうぜ、夕飯!シェルドニア料理って、どんななんだろうな〜!」
あっ。
忘れていた、思い出したくない現実、再び。


