…何だこいつは。
髪を明るく染め、若干チャラい感のある学生。
男だから、スリーサイズは知らん。
つーか、ネイルをは駄目なのに、髪を染めるのは良いのかよ。
普段の俺だったら、こんな、人生のほほんと生きてる人間とは、絶対に関わりたくもない。
しかし。
同じ学部の学生なら、仲良くしておかねばならない。
ランドエルス騎士官学校にいたときのことを思い出せ。
周囲の人間とは、程良く仲良くしろ。
…で。
こいつは今、帝都から来たのかと聞いたな。
「そうですよ。帝都出身です」
俺は、にこやかに「業務用」の笑顔で答えた。
この笑顔に、騙されない者はいない。
少なくとも、相手が素人なら。
案の定。
「良かった〜。仲間がいた!俺も帝都出身なんだ〜」
あっそ。
だから何?と思うけど。
「ほら、ここって国内色んな地方から、色んな奴が集まってるじゃん?案外帝都出身の人って少ないと思って」
あっそ。
確かに、ここは王立ルティス帝国総合大学。
帝国1とも呼ばれる大学なのだから、地方の自称頭良い坊っちゃん嬢ちゃん達が、全国から集まっている。
地方の田舎から来ている学生も、少なくはない。
帝都にある大学なのに、案外、帝都出身の学生の方が少ないのでは?
知らないけど。
「じゃ、高校は?何処校?」
おっと。
「高校ですか?高校はですね…」
俺は、こんなときの為に用意していた高校の名前を答えた。
まさか、帝国騎士官学校出身です、とは言えないからな。
だから、帝都に実在する高校の名前を借りている。
願書を書いたときも、その高校の名前を使わせてもらった。
同時に、偶然同じ高校卒で総合大学に来た生徒がいた場合、
「え?君みたいな人、高校のときいなかったはずなんだけど…」ってシチュエーションが起きかねないので。
アイズがハッキングして調べてくれ、俺が名前を借りた高校からは、この大学を受験した生徒は一人もいないことが分かっている。
なので。
「へぇ〜。そうなのか、俺は○○校だよ」
彼は、俺が名前を借りた高校とは、また違う高校の名前をあげた。
超どうでも良い情報をありがとう。
君が何処の高校出身だろうと、俺にとっては死ぬほどどうでも良い。
「俺はエリアス。エリアス・アッシュフォード。宜しくな」
ようやく。
馴れ馴れしくも、俺に話しかけてきた男の名前が分かった。
さて。
向こうが名乗ってきたなら、俺の方も名乗らなくてはな。
「俺はルナニア・ファーシュバル。こちらこそ宜しくお願いしますね」
相変わらず、「業務用」の笑顔を浮かべ。
俺は、ランドエルス騎士官学校潜入時代に名乗っていた、懐かしい名前を口にした。
ルナニア・ファーシュバル。
俺が、偽りの俺であるときの名前だ。
髪を明るく染め、若干チャラい感のある学生。
男だから、スリーサイズは知らん。
つーか、ネイルをは駄目なのに、髪を染めるのは良いのかよ。
普段の俺だったら、こんな、人生のほほんと生きてる人間とは、絶対に関わりたくもない。
しかし。
同じ学部の学生なら、仲良くしておかねばならない。
ランドエルス騎士官学校にいたときのことを思い出せ。
周囲の人間とは、程良く仲良くしろ。
…で。
こいつは今、帝都から来たのかと聞いたな。
「そうですよ。帝都出身です」
俺は、にこやかに「業務用」の笑顔で答えた。
この笑顔に、騙されない者はいない。
少なくとも、相手が素人なら。
案の定。
「良かった〜。仲間がいた!俺も帝都出身なんだ〜」
あっそ。
だから何?と思うけど。
「ほら、ここって国内色んな地方から、色んな奴が集まってるじゃん?案外帝都出身の人って少ないと思って」
あっそ。
確かに、ここは王立ルティス帝国総合大学。
帝国1とも呼ばれる大学なのだから、地方の自称頭良い坊っちゃん嬢ちゃん達が、全国から集まっている。
地方の田舎から来ている学生も、少なくはない。
帝都にある大学なのに、案外、帝都出身の学生の方が少ないのでは?
知らないけど。
「じゃ、高校は?何処校?」
おっと。
「高校ですか?高校はですね…」
俺は、こんなときの為に用意していた高校の名前を答えた。
まさか、帝国騎士官学校出身です、とは言えないからな。
だから、帝都に実在する高校の名前を借りている。
願書を書いたときも、その高校の名前を使わせてもらった。
同時に、偶然同じ高校卒で総合大学に来た生徒がいた場合、
「え?君みたいな人、高校のときいなかったはずなんだけど…」ってシチュエーションが起きかねないので。
アイズがハッキングして調べてくれ、俺が名前を借りた高校からは、この大学を受験した生徒は一人もいないことが分かっている。
なので。
「へぇ〜。そうなのか、俺は○○校だよ」
彼は、俺が名前を借りた高校とは、また違う高校の名前をあげた。
超どうでも良い情報をありがとう。
君が何処の高校出身だろうと、俺にとっては死ぬほどどうでも良い。
「俺はエリアス。エリアス・アッシュフォード。宜しくな」
ようやく。
馴れ馴れしくも、俺に話しかけてきた男の名前が分かった。
さて。
向こうが名乗ってきたなら、俺の方も名乗らなくてはな。
「俺はルナニア・ファーシュバル。こちらこそ宜しくお願いしますね」
相変わらず、「業務用」の笑顔を浮かべ。
俺は、ランドエルス騎士官学校潜入時代に名乗っていた、懐かしい名前を口にした。
ルナニア・ファーシュバル。
俺が、偽りの俺であるときの名前だ。


