The previous night of the world revolution6~T.D.~

やれやれ、やっと『帝国の光』にメンバー入りを果たした。

と、思っていたら。

今度は。

「…ここが、『帝国の光』のアパート…」

『裏党』に入った、見込みある党員が、一定期間監視される、悪名高い社宅アパート。

俺も、今日からそこの住人…もとい、

囚人となる。

これも、ルリシヤのお膳立てのお陰。

だから、ここに来ることになるのは、想定内だ。

…しかし。

「うわ…。…言っちゃ悪いが、結構ボロいな」

「…そうですね」

隣にエリアスがいるのは、想定外。

お前、何処まで俺についてくる気なんだ?

ルリシヤからの情報で、「『帝国の光』はヒイラの親衛隊を増やすつもりでいる」ことは聞いていたが。

一度に、二人もの「囚人」を迎え入れるとは。

いやぁ太っ腹ですね。

お前、物凄く目障りなんだが?

エリミアの推薦のお陰なのか、エリアス自身の革命精神が余程認められたのか。

あるいは両方なのか。

まぁ、扱いやすそうな馬鹿、という点で評価されたのかもしれないが。

言えば、何でも素直に言うこと聞く人物だからな。そりゃ組織にとっては扱いやすいことこの上ない。

そういう点では、むしろ俺の方が警戒対象なのかもしれない。

だが、心配は要らない。

俺とエリアスが、アパートに到着するなり。

アパートの住居人…という名の「監視人」が、わらわらと出てきた。

その中で、俺達を一番に迎えてくれたのは、

「やぁ、よく来たな、君達」

「…どうも」

俺が誰より知る男、仮面の後輩だった。

彼の顔を見るなり。

俺は、これから監獄に入ることになるというのに、心の底から安堵を覚えた。

愛する仲間に再会出来て、安心しない者がこの世にいるか?