ともあれ。
俺は、両腕いっぱいにポテチ(本当にファミリーサイズ)を抱えたアリューシャと共に。
アイズの執務室を訪ねた。
「アイズ、入るぞ」
「アイ公〜」
「…?どうしたの、君達」
アリューシャがスコープ越しに見た様子では、眉間に皺を寄せて、落ち込んでいるらしかったが。
今俺の目の前にいるアイズは、いつもと同じく、冷静で穏やかで、少しも悩んでいる風ではなかった。
…だが。
「何だこの野郎、全然落ち込んでないじゃないか馬鹿アリューシャ」とは言わない。
言えない。
だって、アリューシャがスコープ越しに「見た」と言うのだ。
他のことはさておき、ことアリューシャの狙撃の腕前においてだけは、絶大な信頼を寄せている。
他のことはさておき、な。
アリューシャが見たって言うんなら、そうなんだろう。
そして、俺も騙されない。
お前は、いつだってそうだ。
皆を心配させないよう、不安にさせないように、気丈に振る舞うのだ。
例え自分が、不安に押し潰されそうでも。
「アイ公〜っ!」
アリューシャが、アイズに飛びついていった。
半泣きで。ポテチ抱えて。
「どうしたのアリューシャ…」
「ポテチあげる!アリューシャが丹精込めて、アイ公にポチってもらったポテチ、アイ公にあげるから元気出して!」
お前、何の努力もしてねぇじゃん。
アイズも困惑だろうな。自分が発注してアリューシャに渡した箱買いポテトチップスが、自分のもとに返ってきて。
「え、ど…どうしたの…?」
本当に困惑してるし。
当たり前だ。
そもそも、ポテチくらいで元気が出ると思い込んでるのは、アリューシャくらいのものだ。
「アイ公がさぁ!ポテチでさぁ!スコープで見たら、ポテチが、ポチっと!元気出るって!アイ公で!3キロ先でな!ビルの。アイ公を3キロ先のビルでポチったんだ!」
「…!?」
アリューシャ、錯乱。
お前さ、パニクったときの語彙力何とかしろよ。
算数じゃなくて、国語も教えてもらえ。
アイズが発注されたみたいになってる。
「…ルルシー。私注文されたの?」
真顔で、アイズは俺の方を向いた。
「…心配するな。されてないから」
危うく、アイズ二人目が『青薔薇連合会』に届くところだった。
俺は、両腕いっぱいにポテチ(本当にファミリーサイズ)を抱えたアリューシャと共に。
アイズの執務室を訪ねた。
「アイズ、入るぞ」
「アイ公〜」
「…?どうしたの、君達」
アリューシャがスコープ越しに見た様子では、眉間に皺を寄せて、落ち込んでいるらしかったが。
今俺の目の前にいるアイズは、いつもと同じく、冷静で穏やかで、少しも悩んでいる風ではなかった。
…だが。
「何だこの野郎、全然落ち込んでないじゃないか馬鹿アリューシャ」とは言わない。
言えない。
だって、アリューシャがスコープ越しに「見た」と言うのだ。
他のことはさておき、ことアリューシャの狙撃の腕前においてだけは、絶大な信頼を寄せている。
他のことはさておき、な。
アリューシャが見たって言うんなら、そうなんだろう。
そして、俺も騙されない。
お前は、いつだってそうだ。
皆を心配させないよう、不安にさせないように、気丈に振る舞うのだ。
例え自分が、不安に押し潰されそうでも。
「アイ公〜っ!」
アリューシャが、アイズに飛びついていった。
半泣きで。ポテチ抱えて。
「どうしたのアリューシャ…」
「ポテチあげる!アリューシャが丹精込めて、アイ公にポチってもらったポテチ、アイ公にあげるから元気出して!」
お前、何の努力もしてねぇじゃん。
アイズも困惑だろうな。自分が発注してアリューシャに渡した箱買いポテトチップスが、自分のもとに返ってきて。
「え、ど…どうしたの…?」
本当に困惑してるし。
当たり前だ。
そもそも、ポテチくらいで元気が出ると思い込んでるのは、アリューシャくらいのものだ。
「アイ公がさぁ!ポテチでさぁ!スコープで見たら、ポテチが、ポチっと!元気出るって!アイ公で!3キロ先でな!ビルの。アイ公を3キロ先のビルでポチったんだ!」
「…!?」
アリューシャ、錯乱。
お前さ、パニクったときの語彙力何とかしろよ。
算数じゃなくて、国語も教えてもらえ。
アイズが発注されたみたいになってる。
「…ルルシー。私注文されたの?」
真顔で、アイズは俺の方を向いた。
「…心配するな。されてないから」
危うく、アイズ二人目が『青薔薇連合会』に届くところだった。


